別に禁煙してるわけではありませんが、もう3カ月タバコを吸っていないんです。
とても若い頃から何十年もの間、毎日20本のペースでタバコ吸ってきています。ニコチン・タール含有量なんて気にせずずっと赤いマルボロ。軽いタバコは吸ったことありません。どうせなら美味しい方がいいからです。いままで一度も「禁煙しよう!」と志したことはありません。意思が弱いことには自覚症状ありますし、挑戦すること自体が恐ろしいからです。
そんな私なのでいまも別に禁煙してるわけではないのですが、ただ3カ月吸ってないんですね。医者に行ったわけでも、薬飲んだわけでも、ニコチンガムを噛んだわけでも、ニコチンパッチを貼ったわけでもありません。吸いたくて吸いたくて仕方ないのを意思の力で我慢したわけでもありませんよ。
「それって超楽な禁煙法?」
禁煙しようと考えているひとは(あるいは大切なひとを禁煙させたいと努めているひとは)興味もってくれるかもしれませんね。でも申し訳ないことに実はそんな大した話ではないのです。
具合がとても悪ければ吸いたくなくなるよ
昨年は、一年の抱負を設定しないうちに12月になってしまいました。あきらめて今年の目標設定へと気持ちを切り替えてもよかったのですが、「今日は残りの人生の最初の一日」そういう意味ではいつ年初の目標を立てたっていいはずだ、なんてことを考えていました。何だっていつだって遅すぎるということはないはず(と思いたい。ホントはもちろんあるだろうけど)。なので何かを変えたいと思っていたのですね。
ちょうどそこでタイミングのよいことに、ひどく体調が悪かったのです。あまりにも体調悪くて、休めるときは仕事も休んで寝込んでましたし。本来ならば、咳が出ようが熱が出ようがニコチンが切れたとなればタバコに火をつけるニコチン依存症なんですが、今回は歳のせいか何のせいかタバコのために起き上がる気力が湧きませんでした。
要するに、すべてはリアルタイムでトレードオフ。もし歯が痛くて痛くて激痛なら歯医者にも行く。でなければ、わざわざ痛い思いをするために治療へは行かない。目先の辛さから逃げ回る習性。刹那的なのであります。
そんなカンジで何となく吸ってない毎日がはじまりました。そしていまのところその状態が続いているというだけのことです。やめたわけではないのでまたすぐ吸いますが、それでも吸わない期間が3カ月続いているのはちょっとしたものですよね。なぜでしょう? 理由を考えてみました。
なぜ3カ月も吸わずにいられたのでしょう
第1の理由は、PSPでモンスターハンターポータブル 3rdをやっていたからです。吸わずにいた最初の3日は寝込んでいましたが、意識のあるときは布団の中で猟りしていました。手持ち無沙汰に感じるのが禁煙が続かない理由のひとつのようですが、モンハンしてると手持ち無沙汰を感じさる暇がありません。このシリーズはホントすごいと思います。つくったひとたちリスペクト。
2番目に、もらいタバコが嫌いだということも効いているかもしれません。実はもらいタバコはもともと好きでありません。体に悪いのは確かなようだしどうせ吸うなら自分の一番好きなタバコを吸うのがいい、と思っているからです。値上げの後も毎日一箱買って吸っていましたのでコスト感もわかります。一本ずつとはいえ気軽にもらえる値段じゃないですよね。
3番目は、体調悪い状況がちっとも変わらないから、です。
聞くところによれば、ある程度禁煙が続くとタバコ吸わないメリットを体で実感するのでさらに禁煙が続くという話でした。目覚めがいいとか、ご飯が美味いとか、朝、歯を磨くとき「うぇっ」とならないとかとか。でも私の場合はぜんぜんそんなメリット感じません。むしろ体調悪い状況があまり変わらないのであまり吸う気も起こらない、というカンジ。
具合が悪くなったらなったなりに得るものもあるということですね。TED talksでStacey Kramerさんが「それを授かれば人生の価値を何倍も実感でき充実できる贈り物」の話をしています。すぐに忘れてしまう大切なことを思い出させてくれる気がするので、何度か繰り返し観ています。(View subtitlesで日本語字幕も選べますね。)
のど元を過ぎれば熱さを忘れる?
そんなわけで私の場合は、禁煙しているわけではありません。タバコもライターもちゃんと見えるところ手の届くところに置いてあります。気が向いたらまた普通に吸いはじめると思います。そして死期が迫るときっとこうつぶやくのです。
「ああせめて禁煙ぐらいしておけばよかったなあ」
さて、私の事例のケーススタディは、もしかしたら禁煙しようとする方の(あるいは大切なひとを禁煙させたいと努めている方の)何かのお役にたちましたでしょうか?
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